• 2014/10/01
  • 院長のひとり言
崖っぷち犬
崖っぷち犬と呼ばれる犬がいた

どうしてそうなったのか?

犬が崖っぷちで立ち往生している

善意ある人が助けようと

安全な方向に導いてあげようとするが

犬は反対方向に逃げて
崖から転がり落ちるのである


今朝、「ここはいくら?」

50代ぐらいの女性だった

「鍼灸治療は」と説明しようとすると

「あー、ハリは痛いし全然効かへんから
他のんないの?」

「どうされたのですか?」

「五十肩で何やっても治らへんのよ」

「それでしたら鍼灸治療をお勧めします」

と言い終わる前に

「ハリは全然効かないのよ」



丁寧に帰っていただいた


五十肩には鍼灸治療は効果絶大であり
当院の鍼灸治療は痛くない

当院はどこで何をやっても
治らない人が来る鍼灸院である

だからその女性が
当院へ来たのは正解だったのだが

小生にどんな治療をしてほしかったのか?

小生を誰だと思って来院されたのか?

どこでどんなひどい鍼治療を受けたのだろうか?


このような人が多くなっているのは

鍼灸師の全体的なレベルが
低すぎる事がいけないのである

この女性は初対面から治療してもらう人の
態度ではなかったので

「レベルの低い治療院ばかり回っているな」と

すぐに分かったのである

この女性が悪いのでは無い

治療家としての学術を磨かず

患者さんと治療家としての
信頼関係を構築できずに

商売上手に揉み手をしながら
お客様として扱ってしまい

治すことより満足感やお得感を優先する

そんな鍼灸師が多すぎるのだ

いずれにしても崖っぷち犬を
安全な方向に導くことは不可能である

崖から落ちるまで待つしかないのだろうか?

可哀想だがどうしようもない

今日は朝から憤りを感じたのである

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