• 2019/02/08
  • 院長のひとり言
ぎっくり腰は運動か?安静か?


「ぎっくり腰は腰をこうやって反るといいのよ!」


大真面目で言う人がいるようだ


最近テレビでほとんどの腰痛の原因は不明で

手術をしても改善されない


ようするに


腰は悪くなくて

脳が暴走して腰痛を感じているのだ


だから


体を反る体操をして

脳に腰は悪くないんだと学習させる

認知行動療法の特集番組があったが


その番組では


有名な整形外科の医師が登場して

懇切丁寧に説明して

私が見ていても「なるほどね」

という内容の素晴らしい番組だった


最近は民放各局が同じような内容の番組をするので

いい加減な番組をあるようだが


もしかして


そのような番組を見て

ぎっくり腰は体を反る体操をすると改善すると

勘違いしている人が多いのかもしれない


ぎっくり腰というのは

突然に身動きができない程の腰痛が起こる

病態の総称なのです


だから病態が同じだからといって

原因は一人一人違うので

ぎっくり腰を病名のように思い違いして

ぎっくり腰は反る体操をするといいなどというのは

ナンセンスなのです


そもそもぎっくり腰の人が

腰を反る動きをできるわけがないのである


ぎっくり腰は寝返りやトイレに行くことすら

ままならない状態をいうのですから


体を反る運動どころか

立ち上がることが容易ではなく

人の肩を借りなければ立ち上がれない

その状態をぎっくり腰と呼びます


だから


ぎっくり腰は運動か?安静か?などと

考えるまでもなく運動など出来ないのが

ぎっくり腰ということです(笑)


そもそも「ぎっくり腰」と「腰の激痛」は違う


「激痛」と言っても十人十色で

本当に激痛の人もいるが

家事も仕事も、スポーツもやりながら

「いつも腰に激痛が走っている」こんな人が多く


これをぎっくり腰と混同している可能性がある


この様な症状の患者さんは当院にも

たくさん来院されるが


認知行動療法が必要な人はそんなに多くはなく

ほとんどが上記の人のように

テレビなどの知識の聞きかじりで

間違った体操やストレッチをやり過ぎて

治らなくなった人なのです



今の日本の腰痛治療の主流は運動療法です

だから色々なトレーニング法や体操やストレッチ

マッサージや整体などが溢れているが


早く治りたくて真面目に頑張り過ぎて

やり過ぎで逆に患部を傷めてしまっているケースが

実は最も多いのです


どちらにしても反りかえる体操は危険ですので

専門家の指導を受けてやるべきだと思います




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