• 2019/12/24
  • 院長のひとり言
高等教育無償化を考える


大学などの高等教育に対する

授業料減免や給付型奨学金などの補助金制度が

来年の春から始まり4882億円が支出されることが

先日20日の閣議で決定したそうだ


確かに高等教育を受けるためには

塾や習い事に大金がいるので

家庭の負担は大きいのが現状であり

所得の低い家庭の救済になると思う


しかし


現在の日本の人口形態から学生が一番多かった時代は

我々の世代(昭和40年代)であり

それから子供の数は減り続け

今ではピーク時の半数にも満たない


普通なら子供の数が半分なら大学の数も

半分にならなければ計算が合わない



なのに大学や専門学校の数は年々増え続けている

しかも授業料も毎年値上げされている


これは全く異常な現象である


普通の商売であれば

お客さんの人数が半分になれば

値下げしてでもお客さんの奪い合いをするか

日夜努力して勉学に励み内容の充実を図る


寿司屋を例にとれば

回転すしと高級寿司屋だけが生き残る


ところが教育業界だけはぬるま湯だ


子供の数が減って定員割れの学校でも

授業料が要らないなら進学する学生が増えるだろう


そうすると経営努力をしない

廃校になって当然の大学や専門学校を

我々の税金で食わせることのなるのである


そもそも高等教育とは義務教育を終えた人が

将来の進路を考えた時に必要な知識や

資格を得るために進学するところであり

個人のキャリアのための学問を取得するための投資だと思う


だから義務教育のように誰もが受ける必要が無いのだ


そこに4880億円という巨額の税金を投入するのは

お金の使い道を間違っているのではないだろうか?


私のような大学に進学せずに

鍼灸や柔整、介護支援専門員、国際中医師などの

専門資格を取得するために自分で働いて

専門学校の学費を払いながら勉強して来たも者にとっては

今回の高等教育無償化は非常に奇異に思える


高等教育は自分の将来のキャリアのために

必要な勉強をしたい人だけが

自分のお金で受けるべきだと思うのだ


だから返さなくていい奨学金なんて意味が分からない

「借りたモノは返す」という人としての道徳を

覚えなければならない時期に

「借りたモノは踏み倒せる」と学習してしまうではなか


公立の学校で塾に行かなくても偏差値の高い大学に

進学できる教育システムに変える


落ちこぼれを失くし

できる子をさらに伸ばすために


塾やスポーツクラブなどと公立学校のコラボなど

公立学校の改革を抜本的に行うのなら

4880億円投入しても納得するが


今回の高等教育無償化は

「金がいるなら金をやろう」的なバラまき政策であり


低所得者層の方と大学や専門学校の経営者には朗報だが

国民の税金を個人のキャリアのための投資に使われ

淘汰されるべき大学や専門学校を食わせるために使われるのだから

税金の使い道としては間違っていると思うのである





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