• 2022/06/17
  • 首・肩・膝の痛み
脊柱管狭窄症の運動療法


腰痛から足のシビレや痛みがひどくなり
30メートル歩くごとに立ち止まって
休憩しないと歩けない

こういう症状を間歇性跛行といい
脊柱管狭窄症の特徴的症状である

整形外科で脊柱管狭窄症と診断されると
鎮痛薬やブロック注射などの薬物療法と
ストレッチなどの運動療法を行われる

初めは薬が良く効いて改善しているように思うが
1ヶ月、2ヶ月と続けて行くうちに
徐々に症状が悪化していき

歩くどころか足をつくだけで激痛が走り
立つことも困難になり
やがて手術することになる

このようなケースが後を絶たないのはナゼだろう?

私は「頑張り過ぎ」が原因だと思っている

脊柱管狭窄症は脊柱管の内側が何らかの原因で
狭くなって脊髄神経が圧迫されて起こる疾患だ

だいたい椎間板の髄核が脊柱管へ脱出したり
後縦靭帯や黄色靭帯が腫れたりして
内空が狭くなるのだが

さて

管の中の腫れをひかせるのに
体操して腫れがひくのだろうか?

腫れているものを引っ張ったり捻じったりすると
さらに腫れがひどくなるのではないだろうか?

現在、どこの整形外科でも脊柱管狭窄症に運動療法が
常識のように行われているが
少なくとも当院へ来られる患者さん達は
整形外科では治らないどころか
どんどん悪化してしまうので当院へ逃げてこられている

当院での治療方針は単純に
「腫れているものを刺激しない」である

当院では今まで通っていた病院や整骨院で
指導された運動やストレッチを一切やめてもらいます


私の理論では脊柱管狭窄症に対して
運動療法はむしろ悪くなるリスクが高く
運動療法で良くなる人は脊柱管狭窄症ではなく
慢性腰痛の人だけであり
脊柱管狭窄症の患者さんは間違いなく悪化する

だからまじめで頑張り屋さんの人ほど
ひどくなり手術するまで悪化してしまうのである


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