• 2023/06/17
  • 難病・慢性病
「腰痛体操」は「腰痛予防体操」と改名したほうがいいのでは?

毎日腰痛体操をしている患者さんに
「1週間ほど体操を休んでください」と
お願いしておいた

「先生♡体操を止めたら腰痛が
ウソみたいになくなりました!」

「でしょうね(笑)今日から体操を
再開してもいいですよ!」

整形外科では腰痛の人なら
もれなく腰痛体操を指導されるが
健康保険で運動療法料と指導管理料という
名目で保険請求できるからであって

けっして腰痛が治るからではない

腰痛体操のほとんどが体幹の筋トレと
ストレッチなので
身体を捻じる、反るの動きが中心だが

ぎっくり腰を起こす2大原因は
肉離れと捻挫である

肉離れや捻挫なら普通は
アイシングと固定+安静である

そんな状態で捻じったり反ったりしたら
悪化するのは当たり前だ

また

脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニアなどの
坐骨神経痛を伴う腰痛では
馬尾神経や神経根の過剰な興奮によって
痛みがでているのだから

身体を捻ったり反ったりすると
圧迫されている神経がさらに
圧迫されてしまうので
悪化するのが当然なのだ

整形外科では筋力強化や柔軟性の
維持などと説明するが
筋力が落ちたり柔軟性が落ちても
痛みにはつながらない

痛みは「炎症」が原因なのだ

だから痛みがある時には
炎症を鎮めるために
「安静」にしなければならない

炎症さえ鎮まれば痛みは消失するので

痛みがなくなったタイミングで
筋トレやストレッチをすれば
腰痛予防になるのである

「腰痛体操」というネーミングを聞くと
その体操をすると腰痛が治るような
勘違いをしてしまうので
「腰痛予防体操」と改名したほうが
良いのではないだろうか?


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