• 2023/07/18
  • 難病・慢性病
当然ながら薬は体に悪い、だけど


ぎっくり腰で寝がえりも打てないで
治療に来られた患者さんが
治療後に少し痛みが楽になったようで

「どうしても仕事に行かなければならないので
ロキソニンを飲んでもいいでしょうか?」
と言うので

「できれば飲まない方が体には良いですが
こういう時のための頓服ですので飲んでも
いいのではないでしょうか?」と答えた

鍼灸治療で多少痛みが治まったとしても
ハードな仕事をすると痛みが
ぶり返す事は目に見えている

ぎっくり腰をきっかけに慢性腰痛に
なってしまう原因として
痛みがあるのに鎮痛薬でごまかして
仕事を続けることが一番多いのですが

それよりも注意しなければならないのは
強烈な痛みにさらされ続けて
脳における痛みの感度が敏感になってしまい

腰部の炎症が治まっていても
脳が勝手に痛みを感じてしまい
寝ても覚めても激痛を感じてしまう
身体症状症、線維筋痛症などの
心気症的な病気になってしまう事がある

当院にはあちこちの整形外科や
大学病院で治らない慢性腰痛の
患者さんが多く

その内の1割程度の患者さんは
心気症的な症状であり
現代医療ではハッキリ言って治療できない

当院の中医鍼灸治療でも
半数の人は治らないまま
よその治療院へ行ってしまう
ドクターショッピングに陥ってしまう

だから当然ながら鎮痛薬は体に
悪いけれどもこのようなケースでは
鎮痛薬を使っても仕方がないのではないかと
思ったのでした。



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