• 2024/07/10
  • 院長のひとり言
敗者に追い打ちする世の中を憂う


東京都知事選挙が小池さんの
圧勝で決着がついた

ネームバリューから蓮舫さんが
2位になるのが順当だったが
以外にも石丸さんにまで負けて
3位という惨憺たる結果だった

その事をネット上で
「蓮舫さん2位ではなく3位では
だめなんですか?」という

以前、蓮舫さんが事業仕分けの際に
スーパーコンピューターの予算の
ことで「2位ではだめなんですか?」
という発言をしたことにひっかけて

揶揄する見出しの嵐になった

それを見た時に世の中の陰湿な部分を
見せられたようでとても不愉快だった

NHKも同じような見出しを書いたようで

私と同じ考えの人たちから
公共放送がネットいじめと
同じようなことをしている
とばかりに批判されて
訂正して言い訳したようだが
本当に嘆かわしい

私は昔から「勝って兜の尾をしめろ」
「敗者には優しくせよ」と思って
実行してきた

勝った人には気を抜かないように
きつい事も言うが

負けた人に追い打ちをかけるように
「ああだ、こうだ、だから負けるんだ」などと
いう事は人として慎むべきだと思っている

スポーツをやっている人なら
分かることだが
負けた時には頭が真っ白になって
何も考えられなくて落ち込んでいる

そんな時に欠点や敗因を指摘されても
まったく頭に入ってこないので
いくら親切心で言ってあげても
折れた心がさらに傷つくだけである

だから敗者はそっとしてあげて
時間がたってその人が再び戦う気持ちに
なった時に前回の敗因を分析して
アドバイスしてあげると強くなれるのである

選挙はスポーツとは違うが
とにかく敗者に追い打ちをかけて
揶揄してみんなで笑いものするような
世の中の雰囲気に
「どうにかならんのかいな」と
空しくなってしまったのである。


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