• 2025/04/18
  • 院長のひとり言
高齢者いじめを続けると少子化は止まらない

基礎年金の底上げ案が取りやめになった
これによって今年の年金支給アップ率は
1.9%と雀の涙ほどにとどまった

年金運用利益が去年だけで50兆円以上ある
そうなのでそういう余ったお金を財源に
すれば誰も文句言わないのに
厚生年金を財源にする案を審議すれば
当然だが反対されてしまうだろう

そもそも初めから誰も基礎年金を
底上げしようと思っていないのかも
しれない

国の試算では年間に3.2%ほどのインフレ
と言っているが

米が去年の倍以上に値上がりして
食料品を中心に公共料金などの
国民生活の基礎的経費が
急激に値上がりして

スーパーに買いものに行って
レジで支払う時の肌感覚では
去年まで1万円→1万5千円と
50%ぐら値上がりしている感じがする

春闘では上場企業は軒並み5%を超える
ベースアップを回答し中小企業も
平均4.8%と現役世代は所得が
増え、子育て支援などで
何とか生活できるかもしれないが

年金生活者はマクロ経済スライドとか
意味の分からない理屈をつけられて
支給額を抑えられてしまっている

怒った人たちは財務省解体デモ
などと全国で怒りを爆発させているが
どんなにデモをしてもマスコミは
取り上げないし社会は何も変わらない

私の個人的な感覚では何十年も
真面目に年金を払い続けた人達なので
せめて生活保護の人と同じ金額を
支給してもらいたい

生活保護の金額が最低限の文化的な
生活に必要な金額としている限り
どんなことをしてでも財源を確保して
年金を払い続けて責任を果たしてきた
人達の生活を守ってもらいた

一生懸命に働いて税金や社会保険料を
払い続けたあげくお金で苦労する
老後を迎えなければならない社会では

自分の老後も不安でしょうがないのに
子どもを産み育てたらその子が苦労する
のは明らかである
そんな可哀そうなことはできないと
若い人たちは考える

だから少子化は止まらないのである


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