• 2025/04/30
  • 院長のひとり言
睡眠障害は何科かな?

日本睡眠学会が
不眠症患者さんが何科にかかれば
良いのか分からないので
クリニックの看板の診療科目に
「睡眠障害内科」などと表記が
できるように国に要望しているそうだ

睡眠障害は肩こりや倦怠感などをおこし
うつ症状や不安感を増幅して
高血圧や糖尿病などのリスクが高まる

当院でも肩こりや頭痛などの不定愁訴を
訴えて来られる患者さんの多くが
睡眠障害で悩んでいるので

実は慢性的な不定愁訴を訴える
患者さんの治療目的の第一が睡眠の
質を上げることなのである

睡眠障害にもいろいろあるが
緊張や不安、悲しみ、ショックなど
家庭や職場での精神的外圧がある
ケースが多く

しかもその環境を避けて退職したり
引っ越ししたりしても
自律神経のバランスが崩れてしまって
うつ症状や不安感が消えずに

いろいろな不定愁訴と不眠に悩んで
精神科や心療内科を渡り歩いて
当院にたどり着く人が多い

安定剤や睡眠薬も必要だが
自律神経を整えて根本的に
睡眠障害を克服して不定愁訴を
改善するためには鍼灸治療を含め

朝起きた時から夜寝る時まで
すべての行動を睡眠の質を高める
ためにどうすれば良いか?

それを考えて生活しなければならない

「失眠」「安眠」などと不眠症に
効くといわれるツボはあるが
個人的にはほとんど効果が感じられない

それよりも一人一人の症状を丁寧に
解消させて自律神経の調和を図る
治療をしたほうが確実に効果がある

当院では鍼灸治療と同時にその人の
生活パターンを詳しく聞きとり
良い睡眠をとるためのアドバイスを
することに重点を置いている

睡眠障害の患者さんがどこへいったら 
分からないので「睡眠障害内科」などと
看板に書いてあったら分かりやすいので
良いことだと思うが

睡眠障害は投薬だけでは治らない
睡眠薬や安定剤を常用することに
不安を感じて当院のような鍼灸院へ
やって来る人が多い

だから
カウンセリングなどで患者さんの
悩みに寄り添って一人一人の
生活パターンを詳しく聞き取って
アドバイスしてくれるお医者さんが
増えることを願うものである。



一覧に戻る