• 2025/06/28
  • 院長のひとり言
国民年金月額6万円は憲法25条違反では?

昨日生活保護費が減額されたことが
違法であるという最高裁の判決が出た

2013年~2015年の景気低迷期に
物価が安くなり労働者の給料が
減額されていった時期に
生活保護費だけ下がらないのは
バランスが悪いということで
生活保護費が減額されたことに
反発した人たちが起こした裁判だった

生活保護費は行政や個人の経済的
状況によって違うらしいが
私が見たテレビではエンジニアの
仕事をされていて40代で失明して
仕事を失って生活保護生活になり

月額99000円が96000円に減額されて
しまって孫に小遣いをやれないし
たばこも買えない、生きていても
空しいと嘆いておられた

そして昨日
この減額は違法であると最高裁の
判決が下っされた

これで月額96000円では
「健康で文化的な最低限の生活を
補償する」という憲法25条に
違反するということが確定した

「健康」とか「文化的」とか
「最低限の生活」とかいろいろな
ワードがあって細かい事はどのように
解釈されたのか分かるはずもないが

とにかく月額96000円では国が
定める最低限の生活が不可能であり
もっと払ってあげなさいという
判断が下されたのである

生活保護制度で支給される扶助費からは
何もかも免除されるので病気になっても
医療費も介護費も無料である、だから
生活保護費は手取り96000円である

私が独身の頃は家賃2万円のアパートに
住み光熱費1万円、食費3万円
小遣い3万円で生活していたので
月額9万円もあれば健康で十分楽しく
文化的な暮らしをしていた

ところが真面目に一生懸命働いて
40年間年金を収めた人の国民年金が
月額5万円~6万円しかない
この金額ではさすがに健康で
文化的な暮らしはできないだろう

国民年金こそ憲法25条違反ではないのか

しかもその年金から所得税や健康保険料
介護保険料など天引きされるので
手取額は本当に少ない

一生かけて勤勉に働いて納税して年金を
納めてこの国を支えてきた人々が
いろいろ不幸な人生かもしれないが
社会貢献できていない生活保護の人達よりも
悲惨な経済状態に放置されているのは
やっぱり納得できないのである

昨日の判決で96000円では健康で最低限の
文化的な生活はできないと判断が下ったので
国民年金の支給額では明らかに憲法違反なのだ

憲法違反でありこんな不平等な状態を
放置する政治家の人達はいったいどういう
考えなのだろうか?



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