• 2025/07/15
  • 院長のひとり言
医者に見放されてもあきらめるな

医療の歴史は宗教との闘いであり
古来、人々は医師よりも神様を
心のよりどころとしていた

なので

人々は医師の処方する薬草よりも
加持祈祷のご加護を重んじた

中国の最も古い医学書の「黄帝内経」が
編纂されたのが紀元前200年と言われるが
実際には明の時代まで書き換えられて
完成したと言われる

黄帝内経が完成されるまでは巫女が
加持祈祷と薬草で治療していた

要するに医療は宗教の一部であり
黄帝内経が完成してやっと
医療が宗教から独立したと言える

現在、私たちは体の調子が悪くなると
お医者さんに診てもらって
お医者さんに治してもらっている

例えば風邪で感冒薬とカロナールと
胃薬を5日分もらって良くなるが
それってお医者さんの能力で
治っているのか?

もっと言えば
慢性痛や自律神経失調症などの
不定愁訴につける薬は無く
どこへ行っても何をやっても
治らないので鍼灸治療に来て
当院の鍼灸治療で改善した場合は

私に特別な能力があってエイヤーと
治したのだろうか?

いや私はそんな特別な能力者ではない

風邪がカロナールで治るのも
慢性痛が鍼灸治療で治るのも
自分の持っている自然治癒力が
ばい菌をやっつけたり痛みを抑えたり
自律神経のバランスをとったりする

全てはもともと体が持っている治癒能力が
身体を治してくれているのである

アフリカなどの発展途上国では
医師が治せないエイズや結核などを
鍼灸治療でどんどん治している村がある

また違う村では医師の薬より
巫女の加持祈祷の方が効果がある

だから医師を信じるのか?
鍼灸師を信じるのか?
巫女を信じるのか?

誰に助けを乞うかによって
自分の持っている自己治癒力が
強くなったり弱くなったりする

結論として何でも治せる人間はいない

「不治の病を治す」
そんな奇跡は神の領域である

この様に言うと治療家の責任転嫁
のように聞こえるかもしれないが
事実として医療には限界がある

そしてその限界を超えた多くの人たちが
神頼みで助かっていることも事実である

医者に匙を投げられたら神頼みしかない
奇跡は人任せではおこらない
「命がけで求めれば与えられる」
自分自身で奇跡は起こすべきものなのである。







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