- 捻挫だと分かっていたらレントゲンは必要ない
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4月末に右手首を捻挫して
整形外科でレントゲン検査を受けて
「骨折はないので安心してください
シップでしばらく経過を見て下さい」
と言われて
その後、週ごとにシップをもらいに
行っているが7月になっても
痛みが取れないので
当院で保険治療してほしいと
来られた患者さんがいる
「はて?」と困ってしまった
捻挫は外傷なので整骨院でも
健康保険で治療することができるが
この場合は整形外科にかかって
いるので同じ怪我を整骨院で
保険請求できない決まりになっている
しかも
捻挫なら一般的に1カ月~2ヵ月で
治癒してしまうので受傷から
3ヵ月も経過してから保険請求
する時には
長い間治療していてナゼ治らないのか
理由を書かなければならない
治らない理由はテキトーに書けても
整形外科で保険請求してしまった以上
当院で保険治療するには
最初に治療したドクターが
当院での後療を認める指示書が
必要になるが
それはドクターのプライドが許さない
その事を説明すると
「肩こりや腰痛もあるので実費でも
いいから右手首も治療してもらいたい」
ということで実費の鍼灸治療で
診ることになった
鍼灸整骨院をやっていると
このようなケースはよくあるが
捻挫は関節が可動域の限界を逸脱して
無理に引き延ばされたことによる
靭帯や関節包などのレントゲンに
映らない組織の損傷である
なのにレントゲンで骨を見て
「骨折は無いので安心してください」
などとお門違いも甚だしい
患者さんは骨折を疑って診てもらいに
行ったのではない
「捻挫したから診て下さい」と
治療してもらいに行っている
なのに骨折ではないので
「シップして様子を見てください」と
まったく治療をしていない
損傷しているのは靭帯や関節包なのに
骨だけ診て骨折が無いから
アイシングも固定も圧迫も
何もしないでシップだけ処方している
こんなことだから2ヵ月以上経っても
治らないのである
私に言わせれば捻挫の治療は
受傷直後の固定が最も重要で
最初にしっかりした処置をしていれば
スムーズに治っていくのである
ところが整形外科で捻挫の治療に
アイシングやテーピング固定を
してくれるところは滅多にない
結論として明らかに骨折していない
捻挫であることが明白であれば
整形外科よりも整骨院でアイシングと
テーピング固定をしてもらうべきである
最初に整形外科に受診すると
その後整骨院では保険診療が
できなくなってしまうからである
ただし
最近はマッサージ屋さんと化している
整骨院が多いので必ず外傷を診れる
整骨院をリサーチして行くことを
お勧めする(笑)
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