- 暑いからって冷やせばいいものではない
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連日の猛暑で居酒屋さんは
いつもよりもビールの温度を
下げて提供する努力をして
お客さんに喜んでもらっている
そのような趣旨の報道に
「それ実は迷惑なんだよな」
夏場ビールの温度を2℃ほど下げて
更にグラスを凍らせて提供してくる
居酒屋さんは以前からあった
初めての時は「うわっ凍ってる」と
喜んでいたのだが
唇まで冷たいし喉はピリピリして
胃が冷えてゴロゴロいうし
何よりも冷たすぎて味も
風味も分からない
そのうちグラスの中に氷が浮かんで
ビールが水くさくなってしまう
だからいくら暑くてもビールを
キンキンに冷やすのは止めて
いただきたいのである
薬膳を勉強している方などは
夏場でもグラスまで凍ったキンキンの
ビールなどは口にできないだろう
それだけキンキンに冷えた飲み物は
内臓を攻撃するということだ
若い頃はビールと言えば
スーパードライのような
端麗辛口でキレのあるビールを
グビグビと喉ごしで飲むもの
だと思っていたが
10年ぐらい前からクラフトビール
ブームがおこって私も色々な
外国のビールやご当地ビールを
飲んでビールの楽しみ方は
「喉ごしだけではない」と知った
だから最近は一杯目は喉ごしで
スーパードライや生ビールを飲み
二杯目はキリンラガーやサッポロの
アカボシを瓶ビールでもらって
ホップの苦みと麦の風味とコクを
味わいながら飲むようにしている
インターネットでビールの
美味しい温度を調べたら
ラガー(ピルスナー)ビール4~7℃
エールビール7~12℃
スタウトやボックビールのような
濃厚なビールは10~15℃が
適温だそうである
居酒屋さんはそれぞれ専門があって
ビールにこだわりが無い大将もいると
思うのだが自分の店で提供するビールの
美味しい温度ぐらいは知識として
持っておいてもらいたいものである
良かれと思ってサービスしていても
迷惑なこともあるのでどんなに暑くても
ビールは適温で提供していただきたい
と思ったのである。
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