• 2022/06/09
  • 難病・慢性病
頭痛の診断を誤まると地獄をみることになる③

ほとんどの頭痛は緊張型頭痛か
片頭痛かのどちらかである

このブログのテーマは
「診断を誤まると地獄を見る」だが

その理由はこの二つの頭痛は治療法が
まったく正反対だからである

②でも説明したように
緊張型頭痛は首や肩の筋肉のコリや
血行不良によって脳の血流が悪くなったり
神経が圧迫されたりしておこる

いっぽう

片頭痛は脳に血液が集まり過ぎて
血管が膨張して血管が引き伸ばされておこる


緊張型頭痛はコリを取り血行を良くする
ことが治療になるので
頸から肩の筋肉をほぐして
温めて血行を良くすると改善する

ところが診断を間違って
片頭痛の人に同じ事をすると
頭に血が上っているところに
さらに血液が流れ込んで
膨張している血管がもっと引き伸ばされて
激痛になってしまうのである


頭痛持ちの人はだいたい自分が
どちらの頭痛か分かっておられるが


恐ろしいことに
長年緊張型頭痛に悩んでいる人が
ある日突然片頭痛に変化することがある

私はミックス型と呼んでいるが


その日によって緊張型頭痛の時もあり
片頭痛の時もあるケースである

その場合は今日はどっちの頭痛なのか?
その鑑別診断を正確にしなければ
診断を誤まると地獄をみることになるのである


緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛と
頭痛にもいろいろあるが
共通することが一つある

頭痛は予防が第一である
予防を怠って痛くなってから鎮痛薬を飲んでいると
薬物乱用頭痛という薬による頭痛を発症してしまい

一番つらい時に鎮痛薬を飲めないという
地獄をあじわう事になる

だから頭痛は痛みの無い時に
頭痛を起こさないための予防が一番大切なのだ。

終わり



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