• 2022/11/19
  • 鍼灸・東洋医学
鍼灸治療にエビデンスを求めるのは難しい🈡


このブログを書き始めて
教授の悪口を書いているうちに
自分がナゼこんなにエキサイトしているのか?

それがハッキリ分かってきた気がする

私のような臨床家は免許取りたての頃は
全く効果が出せなかったが

ある日マグレで効果が見られる事があり
その効果が常に得られるようになるために
必死で勉強して技術を磨いている

それはまるで大リーガーになるために
毎日バットを振り続けるアスリート

また、武士が毎日刀を振っているうちに
ある日開眼して奥儀を身につける

そんなイメージである

要するにバットや刀と同じように
鍼と灸という原始的な道具で
初めは全く何も治せない者が
努力して医師が匙をなげたような
難しい疾患でも治せるような
鍼灸師に成長する努力をする

それが臨床家なのだ

ところが臨床現場を知らない研究家は
まるで鍼灸治療の治療効果を
薬の実験のように単純に
「何人に効果あり、何人に効果なし」的な感覚で
まるで誰が施術しても同じ結果になるような
論文に腹が立っているのである

ナゼならば臨床家は昨日治せなかった人を
今日こそは治ってもらいたいと
祈るような思いで毎日仕事をしているからだ

効果が出ないものを効果が出るように
日々努力するのが臨床家なのである

要するに自分の治療で改善しない人が
ゼロ人になる事を目標にしているのに

誰がやっても同じ結果だというような
実験をしてエビデンスを叫んでいることに
腹が立つのだと思ったのである

この長いブログを最後まで読んでくれて
ありがとうございました

おかげで最近の鍼灸の論文に対して
自分がナゼこんなに腹立がっているのか
分かりました。(笑)


終わり









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