• 2024/03/06
  • 院長のひとり言
給食にうずら卵はもう出ないのか?

福岡県の小学生1年生の男子児童が
給食のおでんに入っていた
うずら卵を詰まらせて窒息死した

給食を詰まらせて児童が死亡する
事故は過去にも複数起きているようだ

2015年大阪市内の小学1年の女子児童が
うずら卵を喉に詰まらせて亡くなっている
また、2021年には新潟県の小学5年生の
男子児童が楕円形の米粉パンを詰まらせて
死亡する事故が起きている

日本小児科学会によると
2014年~2019年の6年間で食品による
子どもの窒息死は80件あり
そのうち9割が5歳以下だったという

うずら卵のように丸くてつるんとしたもの
具体的にはブドウ、ミニトマト、さくらんぼ
ピーナッツ、白玉団子、飴、などが
事故の危険性があるという

また、食べ物を口にいれたまま走ったり
泣いたりすると誤飲して窒息するリスクが
あるとして注意喚起している

私ははじめうずら卵を喉に詰まらせて
小学生の児童が死亡するなんて
よっぽど運の悪い子なのかな?と
思ったぐらいだったが

うずら卵のような形状の食べ物が
子どもにとってそんなに危険な食べ物である
事をこの事故のニュースで始めて知った

小児科学会の情報を見ていると
これに類似する事故は6年間で
80件と見過ごすことができない数である

今回の事故が起きた福岡県の小学校では
しばらくの間給食にうずら卵を出さない
という方針を説明しているようだが

再発防止にはうずら卵だけでは不十分
であり丸くてつるんとした食品は
すべて危険なのである

しかもうずら卵を生産している業者さんが
可哀そうである

このニュースを見た全国の学校が
うずら卵をボイコットすると
生産者はみんな倒産してしまうだろう

このような事故の再発を防止するには
丸くてつるんとした食品は切って出し
落ち着いてよく噛んで食べるように
指導を徹底することだと思う

また、子供たちがゆっくりと給食を
食べる時間を確保してやり
口に物が入っているのに歩き回ったり
しないように指導することが肝心だ

今回は小学生の事故だが
これは高齢者にも共通することであり
私も最近ツバを誤飲してせき込むことが
あるのでうずら卵を食べる時には
気をつけようと思う

特にうずら卵の串カツは大好きなので
落ち着いてゆっくりとよく噛んで
食べるようにしようと思ったのである。



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