• 2025/04/05
  • 院長のひとり言
慢性痛の残念な通院方法

日常的にコリや痛みで苦痛を感じ
我慢できない時だけ治療に来て
我慢できるぐらいの症状になると
また我慢の生活を続けている人が多い

そういう通院方法は残念である

慢性痛は日常生活に原因があったり
原因疾患があったり悪姿勢やかみ合わせが
悪かったり介護や子育てなど家庭内に
ストレスを抱えているケースが多く

痛みや精神症状を改善させることが
できる治療家はいるが
そのまま放置して再発しないように
できる治療家は存在しない

だから症状が出ないように
予防することが重要なのである

東洋医学には「治未病」という言葉があり
未病とは症状が発症していない状態である

人は誰でも完全な健康状態ではなく
常に健康と不健康の間をユラユラと
揺れ動いて平均を保っていて
その状態から逸脱した者を病人という

「治未病」とは未病の人を治療して
病気にならないようにすると言う意味だ

これは西洋医学にはない概念である
痛くもなく特に症状もないのに
病院へ行って症状が出ないように
診て下さいと言ったら

たぶん笑って帰されるだろう

西洋医学の「予防医学」はワクチンや
健康診断などでありそれ以外は
ダイエットや禁酒禁煙などの
セルフケアである

だから慢性痛で病院に通院して
少し症状が軽くなると止めて
また我慢できなくなると通院するという
ことを永遠に繰り返すのである

当院は国際中医師がいる鍼灸院である
当院の理想は今ある症状を速やかに
改善して一日でも早く未病の状態に
なってもらい未病の人が病人にならない
ように定期的に治療することである

だから縁あって当院に来られた
方たちにはせっかく当院に来られたの
だから痛みが無くなった後も
定期的に治療を続けて

痛みのない充実した暮らしを手に
入れてもらいたいと思うのである

せっかく当院へ来られているのに
我慢できなくなった時だけ来る人は
結局痛みを我慢し続けなければならないので
残念な通院の仕方をされていると思うのである。


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