- 痛み止め乱用の弊害🈡
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私は最近気がついたのだが
近頃病院で処方されるはり薬は
昔のシップではなくシップの様な
痛み止め薬であることが多いようだ
当院に来られる多くの患者さんが
シップだと思って貼っている
はり薬を見せてもらうと
ほとんどが痛み止め薬である
シップの種類をネット検索すると
第一世代のシップ薬と
第二世代のロキソニンなど鎮痛薬
第三世代のロコアテープという
強烈な鎮痛薬があり
私の言うシップとは第一世代の
はるとスーとするやつで
痛み止めの薬ではない
しかし
最近はどこの医療機関でも
どこかが「痛い」という患者には
ロキソニンテープやロコアテープなど
非常に鎮痛効果の高いはり薬を
処方されているようである
しかも
飲み薬とはり薬を両方処方されて
「胃が強ければ3回貼っていいよ」
などと言われて
その通りにしている人が
少なからずいるようである
飲み薬は一般の人達もある程度
胃腸に悪いので飲まない方が
いいと思っているが
はり薬が飲み薬と同等かそれ以上の
鎮痛効果と胃腸に悪影響を及ぼすとは
思っていないだろう
このことがはり薬の痛み止めを
気軽に毎日はって痛み止め乱用の
人が増える原因になっていると
思うのである
長いブログになったが
最後にまとめとして
痛みは危険を回避するための
警報装置であり決してばい菌のような
悪いものではない
だから痛い時には痛くないように
工夫した生活を心がけることである
痛み止め薬は痛みを止めてくれるので
手術や抜歯した時にのように本当に
痛くて我慢できない時にはとても
助かる薬だが
日常的に乱用していると痛くないので
本当はその動きをすると悪化してしまう
ことが分からなくてどんどんやってしまい
気がつくと取り返しがつかない程
破壊していることがある
これが鎮痛薬の弊害である
そして本人はシップだと思って
気軽に使っているはり薬が実は
とんでもなく痛みを止めてしまう
鎮痛薬であることを知ってもらいたい。
🈡
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