• 2025/11/27
  • 院長のひとり言
お寺の雅楽と神社の雅楽は同じなのか?

今日は地元のお寺のに西本願寺の
雅楽の楽人たちが来て
演奏をしてくれるそうで

神社でも雅楽が流れている
時があるけどお寺と神社の
雅楽は同じものですか?

私が雅楽をやっていることを
知っている患者さんに尋ねられた

「そうですよ現在お寺や神社で
演奏されている雅楽はみんな
同じ雅楽です」

雅楽はもともと聖徳太子の時代に
中国大陸から仏教といっしょに
伝来していらい

「外国から来た仏様を敬うには
外国の音楽でお慰めせねばならん」

ということで初めはお寺で雅楽が
演奏されていたそうだ

雅楽には大きく分けて
管弦、舞楽、歌い物と
三つのジャンルがあり

管弦は楽器だけを演奏し
舞楽はそれに舞い人が踊る

あまり知られていないが
歌い物というジャンルもあり
平安時代に雅楽が日本の正式な
音楽として編纂された時に

外国から伝来した音楽と共に
もともと日本にあった
神楽やわらべ歌などを合わせて
歌い物と言い雅楽としたそうである

この時に外国から伝来した
音楽ではあるが日本固有の
音楽と朝廷が認定したそうだ

それから次第に神社や貴族の間でも
雅楽が演奏されるようになり
広く普及していき

やがて武士の時代では能狂言
江戸時代には歌舞伎などに発展していった

現在では中国大陸に日本のように
昔のままの形で残っている
雅楽がなくなっているので

雅楽は日本固有の音楽であり
世界に誇る日本の伝統文化なので
お寺や神社以外でももっともっと演奏して

若い人たちにもぜひ親しんでもらい
伝承していってもらいたいものである。




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