• 2023/03/16
  • 院長のひとり言
春の寝不足は当たり前


「最近朝起きられなくて
寝たのか寝てないのかわからない」

春になると睡眠不足で
朝起きられない事があるが

これ、中医学的には当たり前の事なのです

「春眠暁を覚えず」(孟浩然)
これは唐の時代の歌だが
春はよく眠れて朝起きにくくて
朝寝坊してしまうという歌だ

春はよく眠れるから~というのは
現代人には当てはまらないが

朝起きられないのはやはり
春の陽気の影響であることは
現代も唐の時代も同じである

そもそも現代人は生活リズムが
熟睡できる環境にないので
毎日熟睡できてスカッとした
素晴らしい朝を迎えている人は
大谷翔平選手ぐらいしかいない(笑)

都会の雑踏でストレスにさらされて
パソコンやスマホなどの
ブルーライトを浴び続けて
家事や子育て介護などで深夜まで働いて
脳が疲れ過ぎて熟睡できなくなっている

現代人が熟睡するには並々ならぬ
努力が必要なのである
(大谷翔平選手は努力している)

結論的に現代人は熟睡することが
もともと難しいところに
唐の時代から朝寝坊してしまう
春の季節的な環境が我々を
寝不足にしているのである

当院には「不眠症」を愁訴に
あちこちの治療院を渡り歩く
患者さんがしばしば来院されるが

基本的に現代人が熟睡するためには
人並みならぬ努力がいる事を
理解していない事から

誰でも目をつぶれば子供の頃のように
朝までぐっすり眠れるという
間違った思いこみをもっていて

自分だけが眠れないと
必要以上に思い悩んで自律神経や精神まで
不安定になってしまっているケースが多い

このブログを見ている読者の
知り合いでそのような人がいたら
「春の睡眠不足は当たり前だよ」と
教えてあげて下さい

自分だけじゃないと分かって
それが当たり前だと思って
気が楽になれば熟睡できるように
なるかもしれません(笑)



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