• 2023/12/04
  • 院長のひとり言
卒寿のお祝い


昨日は父の卒寿のお祝いで
家族が集まってお祝いをした

卒寿というのは人間を卒業して
仙人になるぐらいの年寄りという
意味だと思っていたが

どうやら違うようで
九十を分解すると卆となり
そこから卒寿となったようだ

言葉の意味からすると
単純に90年生きている人
というだけの意味でありそこに
尊敬の概念はないようだ

確かに父を見ていると
90歳といってもまだまだ人間臭いし
とても仙人のようにすべてを
悟った存在ではないように思える

しかし90年生きるだけでも
十分にすごい事であり尊敬に値する

バスでよぼよぼのおばあさんに席を譲ったら
自分よりかなり若い人だったと
本人は驚いて話しているが

70代でも介護保険のお世話になっている
人はいくらでもいる

90才で誰の助けもなく身の回りのことが
すべてできて朝から庭の手入れをして
朝ご飯を作って夫婦で仲良く食べて

二人で完全に自立した生活をしてくれている
ことは息子として本当に感謝している

「主治医の先生に私もデイサービスで
体操したり歌を歌ったりしたい」と
言ったら

「残念ながら梶村さんは要支援にも
該当しないのでダメです」と言われ

本人は残念がっていたが
それだけ元気で結構なことなのだ

日本は長寿社会になったとは言え
健康寿命を考慮すると
90才で完全に自立した生活を
している人は少ないだろう

父は幼少の頃から体が弱かったが
結局兄弟のなかで一番長生きして
「現在梶村家の長寿記録更新中や」と
まだまだ気力十分である

「百歳までいくの?」と尋ねても
何も答えないところをみると
どうやらそれ以上生きてやろうと
思っているのではないだろうか?
本当に頼もしい限りである

来年からは私のブログのような
「90歳のひとりごと」という
コラムを書き始めるらしいので
楽しみに読ませてもらおうと思っている

いつまでも元気でいてくれてありがとう。



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